高千穂峡

高千穂峡は、昭和9年に五箇瀬川峡谷として国の名勝天然記念物に指定された、日本を代表する景勝地の一つです。高千穂のシンボル・真名井の滝をはじめ、柱状節理が形作る独特の渓谷美で知られています。神話ゆかりのスポットや戦国時代のエピソードも残り、見上げれば歴代の橋が先人たちの労を偲ばせます。新緑、夏のライトアップ、紅葉と1年を通して季節の移り変わりを感じることができるところです。 

真名井の滝

高千穂峡の代名詞ともいえる有名な滝で、日本の滝100選に選定されています。天孫降臨の際、この地に水がなかったため、天村雲命(あめのむらくものみこと)が水種を移した「天真名井」の水が滝となって流れ落ちているとされています。ボートから見上げる滝は迫力満点です。

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三段橋

高千穂峡から眺めることのできる三段に架かる橋。下から「神橋(石橋)」「高千穂大橋(鋼橋)」「神都高千穂大橋(コンクリート橋)」で、峡谷に三本もの橋が架かっている風景は全国的にも珍しく、絶好の撮影ポイントとなっています。

柱状節理

高千穂峡渓谷の迫力のある柱状節理と奥に流れる滝の写真

高千穂峡を形成する柱状の渓谷を「柱状節理(ちゅうじょうせつり)」と言います。大昔、阿蘇山の大爆発により流れ出た火砕流が長い年月をかけて侵食され、現在のような深くそして美しい岩肌を造りあげたのです。

おのころ池

池の真ん中におのろこ島が見えるおのころ池の写真

池の中には伊弉諾尊(いざなぎのみこと)、伊弉冉尊(いざなみのみこと)両神により生み出された島「おのころ島」があります。高千穂神社の大祭ではお神輿がおの池を3回廻って禊をされます。

槍飛橋

五ヶ瀬川にかかる石作り風の槍飛橋の写真

高千穂峡を流れる五ヶ瀬川の最も狭い部分にかけられた橋。1591年に延岡領主高橋元種に攻められ三田井城が落ちた時に、橋がなかったため逃げ出した家来たちが槍を使って対岸に飛び渡ったと言われています。
 

鬼八の力石

しめ縄がかけられた鬼八の力石の写真

高千穂神社の御祭神である三毛入野命(みけいりぬのみこと)と高千穂郷一帯を荒らしていた荒神鬼八(きはち)が争っていたとき、力自慢をするために鬼八が投げたといわれる石。重量は推定200トン。

月形・日形

生い茂る木の間の岩肌にある月形の写真

素戔嗚尊(すさのおのみこと)の乱暴により天照大神(あまてらすおおみかみ)が天岩屋にお隠れになったとされる「岩戸開き神話」の後、素戔嗚尊は神々の裁きを受けて高天原を追放されます。その時に詫びの印として天照大神を表す「日形」と、その半分の存在もない「月形」で自分を表現したと言われています。江戸末期の記録には「月形・日形」の絵図も残されていますが、現在「日形」は崩壊し「月形」のみが残っています。

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更新日:2019年04月03日